子猫２匹（茶トラ、黒白）と共に保護し、
茶トラ子猫は、あっという間に里親さん宅に迎えられた。
ママは耳カットしてリリースしようとしたけど
とても小柄で歯も小さくキレイ、１才になるかならないくらい？
「もしかしたら馴れて、イエネコになれるかも！」
あれから約20日、（8月21日に保護）イエネコ修行。
最初は猫パンチしてたけど、最近は嫌がりながらパンチせずに撫でられるようになり、（20秒ぐらい撫でてると逃げる）
薄紙をはぐにように、ほんのちょっとずつ馴れてくれて…
とても可愛くて、ママなのにちっこい頭で可愛くて…
「だいぶ鼻水がおさまってきた黒白女の子と一緒に、母子で受け入れてくれる里親さんがいるかも！」
「最初馴れないママでも、里親さんが子猫を可愛がってくれていれば、ママ猫は一年ぐらいかけて徐々に里親さんに馴れると思う！ それを受け入れてくれる方がきっといる！！」
と、希望を持っていたけれど
ママが子猫を疎むようになってきて… 黒白女の子がママに寄り添うと
ママがうなって逃げるようになってしまった。
もう痛いからおっぱいも吸われたくないし、独り立ちしなさい！ って言っているみたい。
そしてママは毎日、ケージから出たくて鳴き通し。
ひらすら鳴き通し。
悩みに悩んで、リリースを決めました。
我が家は、ケージから出してイエネコ修行できる環境ではないのです…。
↓ 子猫が何度も甘えに行くので、たまにはこうして一緒にいた。
リリース前日の写真。
ママを捕獲器で捕獲したボランティアさんが、捕獲した場所で夜 放そうとしたら
キャリーを開けても、出て行かない。
普通は、元居た場所でキャリーの扉を開けると、一目散に全力で走って戻っていくのに。
どれだけ促しても出ようとしない。
キャリーの外に、ゴハンを置いても出ようとしない。
最後は、抱っこして出したそうで（え？このママ、抱っこできるの？ え？え？）
それでも去って行こうとしないで、こちらをじっと見ていた
そのボランティアさんは 泣きながら帰ってきたそうです。
翌日、詳しい様子を知り、私も泣いてしまった…
その場所の猫たちで、足に赤い塗料のようなものを塗られている猫たちがいて
それが何なのかわからないけれど
その場所に戻すのは危険なのでは？ 虐待か？ という意見もあり
（虐待とはっきりしている場合は、どんな猫でもみな、捕獲します。）
でも、里親さんが見つかるのか？
見つかるまで、もしかしたら何年もケージ？
それでも馴れない子は馴れない、ずっとケージに監禁するのか？
毎回、迷いに迷って 眠れないほど毎回迷って
リリースしても ずっと悩み…
みたいなことをやっています。
ノラ猫さんの過酷な生活を知っているから。
でも、みんな保護していたらすぐに何十匹、何百匹になってしまう…
まだこの現場ではTNRが続きます。
（T保護、N手術、Rリリース元の場所に戻す。）
もう一度このキジトラママ（もう避妊してあるから、ママじゃない、女の子として幸せになって！）が捕獲器に入ったら、
運命だと思って、うちに連れてきてもらおう！
どうするか見当もつかないけど
そう思ってしまう…。
