marmalade cat マーマレードキャット

TNR &猫保護 をやっています。

クリンちゃん。 ミケ猫 妊娠中。

今日知り合いのボランティアさんから電話で

「これから妊娠しているかも知れないミケ猫の避妊手術なんだけど どうしよう?」

 

ど、どうしよう? と言われても…

私が保護した猫さんじゃないし… 私が決められない…

 

いつも考えるのは長野県南部の南信地区の猫たちのこと

南信では まだまだ多くの猫が殺処分されていて

ボランティアさんたちは 救えない猫さんたちを残して体じゅうに涙をいっぱいにためて救えそうな(譲渡できそうな)猫だけを連れて保健所を後にする…

 

だから、

TNR活動のとき、妊娠していても とにかく避妊手術(堕胎)するしかない

あと数日で生まれそうでも 涙をのんで手術してもらう

そうしないと、他の救える猫も救えなくなってしまう。

 

 

中信地区のボランティアさんたちも 悲しみながら長年にわたってそれを続け

猫の数が減ってきて

やっと 殺処分ゼロを達成したのです。

 

(南信はまだ  「猫を不妊手術して飼う、家から出さない」 という概念を持たない人がたいへん多く、ボランティアさんたちは 辛いつらい 心もつらい 体もつらい活動を続けています…。)

 

 

猫が1匹でも救われるためには ノラ猫のメスは 捕獲したらとにかく避妊しなければ!

南信地区の苦労を思い どうしてもそうしなければ! と思う、

こちらの状況をもっと整えて 早く南信の猫たちの応援に入れるようにならないと! と思う。

 

 

でも、でも、

今日の電話のボランティアさんは  いつもは 妊娠猫さんでも避妊手術(結果的に堕胎)に連れて行くのに

なぜか今日は食い下がる。

いつもと違うことを言っているのに自分でも気づいていないかのように…

 

 

しばらくしてまた電話が来た。

「今、動物病院でミケ猫に麻酔をかけて 先生がお腹を触ったら 子猫がいるようだ、」と

 「どうしよう、子供がいるって。このまま手術していいですか?  どうしますか? 」

と言い続ける…。

 

 

え?いつもとなぜ違うの?

もしミケ猫さんの避妊手術を中止して出産&子育てしてもらうなら そのボランティアさん宅は保護猫がいっぱいで 新たに猫を入れる余裕がないから

必然的に我が家に来ることになる

だから私に 「どうする?」 っていう電話。

 

私が断れば 赤ちゃんを堕胎することになる

なぜか、私の決定に子猫たちの命が委ねられている…

 

 

「どうする?」 と電話の向こうから何度も聞こえる

私の対応に子猫の命がかかっているとなると もう断れない

「お腹は切らないでうちに連れてくればいいよ。」

そう言っていた…

 

 

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来たばかりの くりちゃん。目がくりくりだからクリンちゃん。

 

慌ててケージを一つ用意してクリンちゃんを迎えました。

 

 

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クリンちゃん。あと2~3週間で赤ちゃんを出産するらしい。

なんて運の良いママさんなんだろう…

なんて運の良い子猫たちなんだろう…

 

ふつうならほぼ100%堕胎になるのに。

(でも、お腹がパンパンになって 大きなお腹をユサユサ 歩くのもしんどく横になる あと1週間以内で生まれる、ってときは、私も手術はできない…  どうしてもできない…  うちで産んでもらってます。)

 

クリンちゃんは 麻酔して獣医師が触って初めて 妊娠中ってわかるくらいの大きさの胎児なのに

なぜ 救われて産めることになったのかな?

 

子猫の季節で、毎日のように子猫の相談ばかりの

この忙しい時期に なぜ?

 

 

なぜあのボランティアさんは食い下がったんだろう?

いずれわかるかな。

(おそらく彼女自身も自分がいつもと違うことを言っていたってわかっていない。いつも感覚で動き 感覚で話す人だから。)

 

 

 

麻酔中に血液検査をしてもらったら エイズ白血病は陰性だから

生まれてくる子猫たちも陰性。

 

部屋の奥の静かな場所にケージを置き 出産に向けて栄養をつけて過ごしてもらうことにします。