９日に茅野にお届けした 大手の子猫姉妹。
生後２ヶ月ほどになってもなかなか人に馴れず たいへん心配していましたが
里親さんは 「人馴れしていない猫を馴らす 」 サイトやYoutubeを見て
たくさん勉強して待っていてくださいました。
お見合い後の電話で
「一生馴れなかったらどうされますか？」
そう尋ねる私に
「それもご縁だと思って良しとして 一緒に暮らしていきます。あの子たちが気になって仕方ないんです。」
・・・(*'▽')
（膝に乗ってくれる猫さん希望でみえたのに）
愛情深いご夫婦 二人暮らし。
お仕事の関係で、ご夫婦ともに ほぼずっと家にいらっしゃって
子猫たちを ずっと見ていてくださる。
我が家では常に緊張して遊ぶこともなかった子猫たち
お届けから２日もたたないうちに 遊ぶようになったそう、 あどけなく遊ぶ様子はナミダものです。
「２人とも差がないように愛情をたっぷりかけていきたいと思います。
すでに２人に癒されてメロメロです ♡♡」
ありがたいありがたい。
子猫たちと一緒に、母猫さんも保護したのだけれど
この母子の様子は 今まで見たことのない状態でした。
生後１ヶ月ちょっとの子猫たちが一度も母猫のお腹にもぐり込まない（おっぱいを吸いたい動作をしない）
母猫も一度も 子猫をふところに入れない（おっぱいを吸わせようとしない）
母猫と一緒に行動していたのに かなり痩せて アバラの浮いた子猫たち。
おそらく、何らかの理由で保護のだいぶ前からおっぱいが出なくなってしまったのでしょう。
まだおっぱいを飲む時期に エサ場のカリカリを食べようとして うまく食べられず 飢えて悲しい思いをしたことでしょう。
ママもどれだけ悲しい思いをしたことでしょう。
ママは全く馴れそうもなく 避妊済 リリース。
子猫たちは 遊ばない 馴れない 常に人にシャーシャー言っている
そんな状態で現れてくださった里親さんでした。
命のリレー。
この子猫たちを保護するにあたり もう一つのドラマがありました。
ある日届いた一本のメール。
大手のある駐車場 夜遅くにメールの主のご主人が車を降りたら
母猫と子猫２匹が暖をとるために 車の下に入っていくのが見えたそうです。
すぐに奥様に相談し ご夫婦で 「何とかあの子たちを助けたい！」 と。
奥様が必死で調べて 私のメールにたどり着いたそうです。
母子の食費や猫砂などにかかる費用全て、避妊や病院治療が必要であれば その費用も全て 負担させていただきますから 助けてあげてほしい
そうおっしゃって 必要以上にくださっただけでなく
母子猫保護のため 体調を崩すほどたくさんの労力を払ってくださいました。
一晩中寝ないで捕獲器を見はったり 捕獲後搬送してくださったり。
このご夫婦の願いは 母子がずっと一緒にいられることでしたが
母猫はあまりに野生に近く 人と暮らすほうがストレスになると判断してリリース。
助け合って生き抜いてきた子猫たちは
姉妹いっしょのまま離れることなく
メールをくださったご夫婦と
新しいお母さんとお父さんになってくださったご夫婦のおかげで命をつなぎ
幸せに暮らしていけます。
皆さまに感謝！
