ミミちゃんは お外で暮らすのはイヤ!
でも、人と近いのはイヤ!
ミミちゃんは 預かり&イエネコ修行ボランティア Tさん宅からトライアルに行ったけれど先住猫さんがずっと唸っていたので
帰って 我が家で過ごしていましたが
ほとんど食事しない
同じコースをひたすら歩くストレス行動をし続ける
(故郷から遠く離れて一人ぼっちで暮らす動物園の動物はよくこれをします。)
見ている方もつらい
でも一番ミミちゃんがつらい。
少しでも良くなる兆候があるかと 息を呑んで見守り続けるけれど 一向に変化なし。
「ミミちゃんを迎えたい 馴れなくても愛情を注ぎたい」 と申し出てくださった一人暮らしの優しい女性が連絡をくれたけれど
でも もしミミちゃんがその人に近づかなかったら ミミちゃんは一生一人ぼっち。
その女性も せっかく迎えたミミちゃんに一生触れないかも知れない。
実はミミちゃんがトライアルから帰ったとき 預かりボランティアのTさん(ミミちゃんをずっと預かってくださった)が
「ミミちゃんがいろんな家に行くのはかわいそう、もう引き取らせてください。」と言ってくださっていました。
でも その頃私は初めてTさんの病気のことを知り
ご自分の家の猫が3匹いるだけでもたいへん これ以上迷惑はかけられない
と せっかくのお申し出をお断りして ミミちゃんの行先を探すことにして
それで我が家に来ていたのです。
でも ミミちゃんは我が家でほとんど食べず ストレス行動をし続けて半月
これ以上ミミちゃんをこのままにしておいたら病気になってしまう!
どんどん痩せていき心を閉ざし続けるミミちゃん。
今までいろんな猫さんがそのような状態になり、徐々に元気を取り戻すのを見て来ましたから
望みをもって 固唾をのんで見守り続けましたが… (-_-;)
「もうこのままではミミちゃんは弱って病気になってしまう!」
焦りと危機感を抱き
やっぱりTさんにお願いすることにしました。
そして…
ミミちゃんはT家を自分の家と思っていた!!
みるみる元気を取り戻していきました! ( ;∀;)
トライアルがだめにならなければ Tさんはミミちゃんを我が家に、とは考えなかった。
トライアル後 我が家で半月ミミちゃんが弱っていくのを見なければ 私もミミちゃんを 病を持つTさんに委ねることはできなかった。
外で暮らすのはイヤ!
人に近いのもイヤ!
そんなミミちゃんを 昨年もう一度捕獲してください という方がいて またミミちゃんが捕獲器に入り
そして 里親さん宅で馴れずに戻ってきたのは
ミミちゃんは お外で暮らすのではなく 行くべき運命の家があるからだ、と信じて来ましたが
ミミちゃんの運命の家はT家でした。
T家には 3匹の猫たちがいて
それぞれがミミちゃんと仲良くしてくれます。
T家は昨年春 ぜんぜん人馴れしていない マロ君という 外でのいじめられっこ超コワがりの猫さんの里親さんになって ひたすら可愛がってくださっているお宅です。
「猫同士が仲良ければそれでいいんです。」と。
実際 猫同士はすぐに仲良くなり 1年かけて薄紙を剥ぐように徐々に人にも馴れてきました。
Tさんは ミミちゃんにほとんど触れないことも気にせず
「猫たちがミミちゃんを助けますから」
「人に馴れなくても気にしません」
とおっしゃってくださいます。
この活動をしていると
しょっちゅう 危機感を感じる猫さんがいる
それだけでなく
いろんな人に出会えて 心があたたまります。。。